昨日、今日と郡山市と会津若松市の2会場にて「0宣言の家」完成見学会が開催されています。

郡山会場はチラシ、会津若松会場はDMのみの開催になりましたが、かなりの来場者があったようです。

快くご提供いただきました郡山のK様、会津のK様、ありがとうございました。


さて、中国の報告になりますが、最近、尖閣諸島以来、大分中国のイメージが悪くなってしまい、正直私も不安がありましたが、結論は、その不安も払拭して帰って来ました。

まず、その依頼した工場ですが、ヨーロッパや北米向けの高級家具を制作している工場で、写真はNGでしたが、クオリティーの高い商品がたくさん見ることが出来ました。


頼んでいたドアも、部品の加工はほぼ終了し、パインのドアの制作に取りかかっていました。

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パインの框

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ウォールナットのパネル

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仕上げ前のパインドア



それにしても、予想以上に「にかわドア」の制作は大変なようです。

例えば、普通の接着剤だとある程度凸凹があっても接着するらしいのですが、にかわは平滑さが求められるということで、カンナ掛けを一工程増やしたりとか、

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一工程増やしたカンナ掛け

重しをのせて圧着するのですが、普通の接着剤だと、10個まとめて出来るのが、にかわだと、乾きが早いので2個づつとか、


技術力はもちろん、にかわ独特のノウハウがないとなかなか難しいです。

工場の脇に、当初の失敗したのが山積みされていて、苦労の跡が見えました。


これは絶対に、大手では出来ないですし、逆に小さすぎてもコスト負けしてしまいますね。

我々みたいな変わり者にしか出来ないと確信しました。。


ちなみに、今でも、にかわは、中国でも高級な楽器をつくるのに使用されているらしいです。

気温や湿度に対応してびみょうに伸び縮みするのが良いらしいです。


また、我々のドアには、見えないところにもこだわりがあります。

通常、接着だけではなく、「ダボ」を入れて強度を増すのですが、普通は2本か3本のところ、4本入れてもらってます。

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また、そのダボも通常より大きいのを使用しています。

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ちなみに、北米向けの高級ドアを作成していましたが、断面はこんな感じです。

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猛毒の接着剤で貼付けています。

にかわドアの断面はこちら↓(90度反転して比べてください。)
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ダボも2本で小さいのを使用していました。

これで、エンドユーザー1本10万円とか、、、


いよいよ、1月の中頃には到着しますので、お楽しみに。


北京経由でしたが、羽田から行く途中、例のドンパチしてるところの上を飛んでいくのはビビりました。

機長が、わざわざ、心配ありませんと言いましたが・・・よけい心配になりますよね。。

ということで、命がけの出張、にかわドアでした。